『みんなのごみ』は、NPO法人 環境安全センターが「手作りボードゲームチームたなごころ」の協力で制作した、ごみを減らす方法が学べる協力型のボードゲームです。京都環境賞の佳作にも選ばれました。
2~4人で1時間程度で遊べます。対象年齢は10歳以上になっています。
遊び方
プレイヤーは、とある町の住人になり、町のごみが行き着く最終処分場が満杯にならないようにプレイヤー同士が協力する協力ゲームです。5年間で最終処分場がごみであふれていなければ、プレイヤー全員の勝利になります。
まず、メインのボードに、イベントカード、プレイヤー数に応じた灰キューブを配置します。
それぞれのプレイヤーにごみサイコロ、ごみ削減カード、個人ボード、レベルキューブ、心のゆとりディスクを配ります。
配られたごみ削減カードを参考に、「知識力」「目利き力」「技術力」「人間関係力」が 7になるようにレベルキューブを配置します。
そこから5年間のごみ削減活動をしていきます。1年は5フェーズあります。
フェーズ1では、
今年の出来事→イベントカードをめくる
新しい知識→ごみ削減カードを引く
家庭ごみの排出→ごみサイコロを振る
を行います。
フェーズ2では、A~Eのアクションのひとつを順番で心のゆとりディスクの分だけ行います。
A ごみ削減アクションを行う→手札のごみ削減カードを出す
B 昨年までのごみ削減アクションを再度行う→場のごみ削減カードを使う
C 図書館に行く→ごみ削減カードを2枚引く
D 人にゴミを渡す→他のプレイヤー1人に自分のごみサイコロを好きなだけ渡す
E ゴミ削減アクションを教える→他のプレイヤーにごみ削減カードを1枚渡す
フェーズ3では、各プレイヤーと社会のごみ置き場のごみサイコロ、産業廃棄物の分の灰キューブを最終処分場に置きます。
そして、各プレイヤーの能力をどれかひとつあげ、手札が5枚以上あるときは、手札を5枚になるまで捨てます。
フェーズ4では、裏になった心のゆとりディスクを表にします。
1回しか使えないアクションカードを捨て、スタートプレイヤーを移動します。
フェーズ1~4を5年間、繰り返して、最終処分場が埋まらなければ、全員が勝利になります。
左側のごみ削減カードなら、カードの上にマークで示す、知識力1、技術力1があれば、カードを使って、カードの下にマークで示す、紙ごみを1つ減らすことできる。
体験した感想
コマやカードがたくさんあってゴージャスです。
プレイヤーの能力、それぞれのゴミの種類や、持っているごみ削減カードをみんなで情報を共有しあって、効率的にごみが処理していく方法を考えていくようになりました。
協力ゲームなので、コミュニケーションやチーム力を高める効果もあると感じました。
わたしがプレイしたときは、ごみサイコロのごみの種類にあうごみ削減カードを組み合わせたりすることに夢中なって、ごみを削減する方法はあまり見なくなっていましたが、ふだん捨てているごみが最終処分場にいっているんだ、ということは意識できました。
ごみ削減カードの内容を解説した副読本もセットでついているので、振り返りの時間をとって、参加者で話すことで、実際にごみを削減する内容が記憶に残るようになると思いました。